自分なりの看護観を大切に
看護師として働く時は、自分なりの看護観を持つ事が大切です。これから何を大事にしながら患者さんと接していくか明確にする事によって、自分がこなすべき役割や目標が見えてくるようになります。看護観は、他の人と同じものである必要はありません。重要なポイントは、働いていくうえで大切だと思える内容であるという事。自分が決めた看護観でなければ意味がなくなってしまいます。問題なのは、看護観が揺らいでしまった時の事です。一度決めた事をころころ変えてしまうと、治療方針がぶれてしまったり自分のやるべき事がさだまらなかったりする事が多いでしょう。
看護観が変わってしまうと、ミスが起きてしまったり患者さんから苦情がきてしまうといった状況になりかねません。そのため看護観を決める時は、自分にとって本当にそれで良いのか、時間をかけてしっかりと考える事が重要です。そのほかにも注意しておきたいのは、他の人と衝突してしまうケースです。自分なりの看護観を持つと、たまに他の人の考え方に抵抗を覚えてしまう事があります。そういった時は、治療方針や患者さんへの接し方をめぐって、互いの意見が対立してしまう事が少なくありません。
このような諍いをいつまでも続けていると、スムーズな治療が行えなくなってしまいます。自分の看護観を大切にする事を忘れてはいけないが、他人の看護観を受け入れる事も重要なのです。その職場で長く働きたいと考えているなら、相手の考え方を尊重してつきあっていく必要があります。看護師として働く時は事前に、考え方が異なる人がいるかもしれないと、想定しておく事が重要です。こういった人に出会った場合、無理矢理自分の考えを押しつけないようにしましょう。